2014年総会での特別決議

核兵器廃絶そして原発ゼロをめざして──結成25周年にあたって

全道のみなさん

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年あまりがたちましたが、福島原発事故はいまだ「収束」のメドがたたず、放射能汚染水の増加など深刻な事態がつづいています。日本では昨年9月、大飯原発3・4号機が停止してからすべての原発が止まっています。政府・財界は原発の再稼働を目論んでいますが、さる5月21日、福井地方裁判所は大飯原発3・4号機の運転再開を認めない判決を出しました。原発そして核兵器のない世界こそ、安全で持続可能な世界ではないでしょうか。

また今年2月13-14日、メキシコのナジャリットで 「核兵器の人道的影響に関する第2回国際会議」 が、146カ国の代表団と国連、市民団体の参加のもと、メキシコ政府主催で開かれました。昨年の第1回の同会議は、ノルウェーのオスロで開かれ、核兵器使用による被害の深刻さについて論議され、核兵器の非人道性を強調する議長総括がなされていました。 今回の会議では一歩踏み込み、核兵器の廃絶のためには、核兵器の使用を禁止する「法的拘束力のある文書(条約)」が必要であることについて言及、その実現に向かっての外交交渉を開始することを呼びかけ、また、来年のNPT再検討会議をはじめ、核廃絶を求めるあらゆる国際会議に連動し、市民社会と共同して運動を進めるよう提案されました。

第2次安倍内閣は、米国とともに海外で戦争する国づくりや、原発(核発電)再稼働に執着していますが、このように、世界では核兵器の非人道性を弾劾し、核廃絶をめざす運動が着実に前進しています。

本会はこの6月で結成25周年を迎えました。今年はビキニ環礁での水爆実験から60年、来年は広島・長崎の原爆被爆から70年です。今こそ、核兵器と原発のない世界の実現に向け、草の根から力を合わせようではありませんか。

2014年6月21日

核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会 第26回総会

inserted by FC2 system