2018年総会での特別決議

核兵器禁止条約の採択を力に、北東アジアの非核化を実現しよう

2017年7月7日に国連で核兵器禁止条約(TPNW)が122ヶ国の賛成で採択され、同年12月には全国反核医師の会も参加団体である核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。ICANの受賞は長年、命をかけて核廃絶のために運動してきた被爆者にも与えられたものです。

核兵器禁止条約は50ヶ国の批准をもって発効しますが、ICANによれば現在約40カ国が批准の準備を進めており、すでに批准した10ヶ国と合わせて、来年中には条約の発効が見込まれています。残念ながら日本政府は核保有国や他の核依存国とともに、一貫して禁止条約に背を向けています。

2018年2月の平昌オリンピックを契機に南北朝鮮の対話の機運が高まり、4月27日に南北首脳会談が行われました。6月12日には史上初の米朝首脳会談も成功裡に開催され、朝鮮半島の非核化をめざして、日本の役割もまた大きくなっています。

国内では、戦争の放棄と戦力不保持をうたった憲法第9条の改憲をねらう策動が続いており、「二度と戦争はしない」という圧倒的国民の声を安倍首相を始めとする改憲勢力に突きつけていく運動が重要です。

私たち北海道の反核医師・歯科医師の会は、来年、結成30周年を迎えます。歴史の進歩に確信を持ち、核兵器と核発電所(原発)のない日本と世界を実現するために、医師としての社会的責任を果たすことを表明するものです。

2018年6月23日

核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会 第30回総会

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